誰のための学校での読み聞かせ?
なかなかブログを書くモードにならなくて久しぶりの更新となってしまいました。
(その間・・・確か13日だったかな?にブログのアクセス数が70,000を超えました。カウンターは目安というかこのブログの管理ページでのアクセス数とはまたかなり違うのでよくわかりませんが、やっぱり訪問数が増えていくのは励みになるというか嬉しいです。ありがとうございます。)
久々に何を書こうかと思ったのですが、このブログには学校での読み聞かせの本を探すために訪問してくださる方も多いので、ずっと気になりつつも書きそびれていた1年前の出来事を書くことにします。
去年の2月末か3月始めのこと。その日は6年生にとって、朝読の時間にある小学校最後の読み聞かせボランティア(児童の母親)による読み聞かせの日だったようですが、次男(当時小6)が帰宅早々、今日の読み聞かせは大型絵本による『ぐりとぐら』だったと憤慨しながら報告してくれました。
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ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) (こどものとも傑作集) 著者:なかがわ りえこ |
| ぐりとぐら (こどものとも劇場) 著者:おおむら ゆり,なかがわ りえこ (大型絵本は学校所蔵のものか記憶が定かでないのですが、大きくて見やすくて読み聞かせにはいい反面、8,000円以上もするため購入すると使わないともったいないというような事情も出てくるようです。) |
常々、読み聞かせボランティアのお母さんたちが読んでくれる本には、不満でもっと高学年向けの本を読んでほしいといっていた次男なのですが、最後が『ぐりとぐら』で、ちょっとショックだったみたいでした・・・。
とはいえこれには訳があるようで、読み聞かせのあとでお母さんたち手作りのカップケーキが配られたのだそうです。ボランティアの方の中にお菓子作りの得意な方がいるようで、何か子どもたちにお菓子をプレゼントしたいということがあって、大きなカステラが出てくる『ぐりとぐら』の読み聞かせになったのではないかとわたしは推測したのですが・・・、でもこれって本末転倒というか、何のために学校でボランティアが読み聞かせをしているのだろう?って考えてしまいました。
子どもたちの数だけカップケーキを焼くのは大変だったろうし、そのことは次男もわかっていてありがたい事だとおいしくいただいたようですが、6年生に『ぐりとぐら』を教室で読むということは、やっぱり選書としては問題ありではないかと思います。
もちろん、小さい頃に親しんだ絵本を懐かしいという気持ちで聞いていた子もいたかもしれませんが、聞きたくなくても逃れられない教室で幼児向け絵本を読み聞かせされるなんて、納得いかない思いで聞いていた子もたくさんいたと思うのです。
そもそも何のための教室での読み聞かせなのか? 読書推進のため? あるいは子どもを楽しい気持ちにするため? どちらもありだと思いますが、このときの読み聞かせはボランティア側の自己満足のためだったような気がしてなりません。カップケーキをプレゼントすることがメインで、読み聞かせがおまけだったような・・・。
学校での読み聞かせがここ数年で急に盛んになり、読み聞かせボランティアの質の低さがいわれたりしていますが、皆さんは6年生に『ぐりとぐら』を読み聞かせるってどう思われますか?
1年も前のことをあえて今頃になっても敢えて書いたのは、これほど極端な例でなくても似たような読み手側の自己満足的な読み聞かせは今もあちこちで行われているのではないかと思うことと、子どもの本に関心ある方にこの記事を読んで学校での読み聞かせに関して少し考えていただけたら・・・と思うからです。
以前、児童文学者の斉藤惇夫氏は講演で「こどものためにどんな本を選び、読んであげるかということは、結局絵本や物語を伝える側の人間としての豊かさの問題」だといわれていました。(斉藤敦夫氏講演会の過去記事へ。)
10分ほどの時間で高学年向けの本を読むこと自体無理があるし、高学年ともなればすごい読書家の子もいるので(全く本を読まないような子もいますが)、絵本を読み聞かせることが必要なことなのかどうかも疑問(高学年ともなればブックトークなどでお薦めの本を紹介する方がよいのかも)ですが、ボランティアは常にたくさんの子供の本を読み、読み聞かせの選書はじっくりしっかりとしてほしいなと思います。
なんだかエラそうなことを書いてしまいましたが・・・、学校での読み聞かせの時間は、読み手にとっても聞いている子供たちにとっても、有意義で幸せな時間であってほしいと思います。
★05年10月に聴いた赤木かん子氏の講演会の記事を先日このブログに載せました。読み聞かせボランティアをしている方には読んで参考にしていただければ幸いです。記事へ。
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