講演会

2009年2月19日 (木)

誰のための学校での読み聞かせ? 

なかなかブログを書くモードにならなくて久しぶりの更新となってしまいました。

(その間・・・確か13日だったかな?にブログのアクセス数が70,000を超えました。カウンターは目安というかこのブログの管理ページでのアクセス数とはまたかなり違うのでよくわかりませんが、やっぱり訪問数が増えていくのは励みになるというか嬉しいです。ありがとうございます。)

久々に何を書こうかと思ったのですが、このブログには学校での読み聞かせの本を探すために訪問してくださる方も多いので、ずっと気になりつつも書きそびれていた1年前の出来事を書くことにします。

去年の2月末か3月始めのこと。その日は6年生にとって、朝読の時間にある小学校最後の読み聞かせボランティア(児童の母親)による読み聞かせの日だったようですが、次男(当時小6)が帰宅早々、今日の読み聞かせは大型絵本による『ぐりとぐら』だったと憤慨しながら報告してくれました。

ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) (こどものとも傑作集) Book ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) (こどものとも傑作集)

著者:なかがわ りえこ
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

Book ぐりとぐら (こどものとも劇場)

著者:おおむら ゆり,なかがわ りえこ
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

(大型絵本は学校所蔵のものか記憶が定かでないのですが、大きくて見やすくて読み聞かせにはいい反面、8,000円以上もするため購入すると使わないともったいないというような事情も出てくるようです。)


常々、読み聞かせボランティアのお母さんたちが読んでくれる本には、不満でもっと高学年向けの本を読んでほしいといっていた次男なのですが、最後が『ぐりとぐら』で、ちょっとショックだったみたいでした・・・。

とはいえこれには訳があるようで、読み聞かせのあとでお母さんたち手作りのカップケーキが配られたのだそうです。ボランティアの方の中にお菓子作りの得意な方がいるようで、何か子どもたちにお菓子をプレゼントしたいということがあって、大きなカステラが出てくる『ぐりとぐら』の読み聞かせになったのではないかとわたしは推測したのですが・・・、でもこれって本末転倒というか、何のために学校でボランティアが読み聞かせをしているのだろう?って考えてしまいました。

子どもたちの数だけカップケーキを焼くのは大変だったろうし、そのことは次男もわかっていてありがたい事だとおいしくいただいたようですが、6年生に『ぐりとぐら』を教室で読むということは、やっぱり選書としては問題ありではないかと思います。

もちろん、小さい頃に親しんだ絵本を懐かしいという気持ちで聞いていた子もいたかもしれませんが、聞きたくなくても逃れられない教室で幼児向け絵本を読み聞かせされるなんて、納得いかない思いで聞いていた子もたくさんいたと思うのです。

そもそも何のための教室での読み聞かせなのか? 読書推進のため? あるいは子どもを楽しい気持ちにするため? どちらもありだと思いますが、このときの読み聞かせはボランティア側の自己満足のためだったような気がしてなりません。カップケーキをプレゼントすることがメインで、読み聞かせがおまけだったような・・・。

学校での読み聞かせがここ数年で急に盛んになり、読み聞かせボランティアの質の低さがいわれたりしていますが、皆さんは6年生に『ぐりとぐら』を読み聞かせるってどう思われますか? 

1年も前のことをあえて今頃になっても敢えて書いたのは、これほど極端な例でなくても似たような読み手側の自己満足的な読み聞かせは今もあちこちで行われているのではないかと思うことと、子どもの本に関心ある方にこの記事を読んで学校での読み聞かせに関して少し考えていただけたら・・・と思うからです。

以前、児童文学者の斉藤惇夫氏は講演で「こどものためにどんな本を選び、読んであげるかということは、結局絵本や物語を伝える側の人間としての豊かさの問題」だといわれていました。(斉藤敦夫氏講演会の過去記事へ。)

10分ほどの時間で高学年向けの本を読むこと自体無理があるし、高学年ともなればすごい読書家の子もいるので(全く本を読まないような子もいますが)、絵本を読み聞かせることが必要なことなのかどうかも疑問(高学年ともなればブックトークなどでお薦めの本を紹介する方がよいのかも)ですが、ボランティアは常にたくさんの子供の本を読み、読み聞かせの選書はじっくりしっかりとしてほしいなと思います。

なんだかエラそうなことを書いてしまいましたが・・・、学校での読み聞かせの時間は、読み手にとっても聞いている子供たちにとっても、有意義で幸せな時間であってほしいと思います。

★05年10月に聴いた赤木かん子氏の講演会の記事を先日このブログに載せました。読み聞かせボランティアをしている方には読んで参考にしていただければ幸いです。記事へ

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2008年12月 6日 (土)

アニマシオン講習会・おやすみ前の絵本転載中

頭が働かないというか気力がないというか、新しく記事を書くエネルギーがないので、マイドキュメントに保存されている講習会の記事やおやすみ前の絵本の記事を当時の日付で掲載しました。

ひとつは、2003年8月に受けた読書のアニマシオンの講習会の記録。そういえば最近アニマシオンということばをあまり聞かなくなったような気がしますが、もう流行らなくなってしまったのでしょうか? でも、まだアニマシオン関連の本は扱われていますね(参考までに2冊載せておきます)。

03年8月の読書のアニマシオンの講習会の記事へ (読み聞かせボランティアなどをされている方には参考になる内容もありますので、お読みになっていただければ嬉しいです。)

読書へのアニマシオン―75の作戦 Book 読書へのアニマシオン―75の作戦

著者:カルメン オンドサバル,新田 恵子,マリア・モンセラット サルト
販売元:柏書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

子どもと楽しく遊ぼう 読書へのアニマシオン―おすすめ事例と指導のコツ (ネットワーク双書) Book 子どもと楽しく遊ぼう 読書へのアニマシオン―おすすめ事例と指導のコツ (ネットワーク双書)

著者:黒木 秀子,鈴木 淑博
販売元:学事出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

また、おやすみ前の絵本の記事は03年5月分を少しずつ転載しています。よかったら覗いてみてください。実にいろんなジャンルの絵本を読んでいたのだなとわれながら感心してしまいます^_^; 03年5月の過去記事へ。

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2008年11月30日 (日)

過去の講演会記事/テンプレ変更

11月最後の日となりました。今年もあと1ヶ月・・・早いものですね。このあたりの季節的には落ち葉のテンプレートでもまだよいのですが、気持ちが落ち込み気味なので、ちょっと華やかなクリスマスのテンプレートに変更してみました。いかがでしょう?

ところで、先日PCのメモ帳の中から2002年11月に聴いた福音館書店の編集部部長(当時)の方の講演会の記録が出てきましたので、当時の日付で掲載しました。

演題は「子どもと絵本」だったのですが、「ことば」がキーワード、ことばの体験が豊かであればあるほど心の内面が育つ、ものを考えられる、気持ちを表現できるというようなお話でした。

6年も前の講演ですが、内容的には今でも十分に通じるものだと思いますので、小学生以下のお子さんと関わっていらっしゃるような方には参考になるかと思います。興味があればお読みになってください。

過去記事:言葉の体験を豊かに/『あいうえおうた』

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2007年9月 8日 (土)

『きゅうりさん あぶないよ』 

スズキコージズキンの大魔法画展の記事のあと、紹介しようと思っていた絵本のひとつがこの絵本です。ちょっと遅くなってしまいましたが、以前この絵本の原画展を見たときの感想もPC内から「発見」しましたので、併せて紹介します。

きゅうりさんあぶないよ (幼児絵本シリーズ) Book きゅうりさんあぶないよ (幼児絵本シリーズ)

著者:スズキ コージ
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「きゅうりさん そっちへいったら あぶないよ ねずみがでるから」

ページをめくれどもめくれども、ひたすらこのフレーズの繰り返し。これがきゅうり??と思ってしまうキュウリが、クマ、トナカイ、ニワトリなどいろんな動物に出会いながらひたすら進んでいきます。そして、最後についに・・・。

初めて「こどものとも年少版 96年9月号」としてこの絵本を読んだとき、まだ絵本歴が浅かったわたしは、「なんだこの絵本は? 」と思いました。でも、よく見て行くと、キュウリが動物に出会うたびに、その動物が持っていたものをもらって、次々と身につけていくんですよね。帽子だの、てぶくろだの、ベルトだの・・・。だんだんますますキュウリに見えなくなっていくんですけど(笑)。そして、オチは裏表紙に。

そう、この絵本は、絵本の絵を読む楽しさを教えてくれた絵本なんです。息子のリクエストで繰り返し読んでいるうちに、最初はちょっと苦手だった、スズキコージさんの絵本もいつの間にか、好きになっていたのです・・・。

それでは、2003年10月に地元の図書館でこの絵本の原画を見たときの日記を紹介しておきます。

いま、町の図書館で
『きゅうりさん あぶないよ』 スズキコージ 福音館書店
の原画展をしていて、今日見てきたのだった。  

この絵本、長男が年少のときの「年少版こどものとも」で家へやってきた。
最初はどうも苦手な絵本だった。絵はキョーレツだし、なんだかよくわからないし。
でもたくさんのスズキコージの絵本に出合っているうちに、いつのまにか作者の絵の魅力に取り付かれていた。
今でもなんだかよくわからないものあるけれど、この方の絵本は結構好き。

絵本を見るとこってりした感じがするので、油絵かと思っていたら水彩画のよう。
印刷ではほとんどわからないけれど、凹凸のある画用紙(?)に描いていた。
展示してある絵はどれも力強く映えている。
この方の絵が一枚部屋に飾られていたら、がらりと部屋の印象が変わるような気がする。
一枚でいいから欲しいな(笑)。

文字も黒のフェルトペンで手書き。
タイトルの文字は赤だけれど、こういうのは印刷の時に指定するようだ。
見返しも黒のフェルトペンで書いたものを白抜きにして赤で印刷していた。

Coji0510sgn こちらは2005年の原画展の折の講演会で、この絵本にしてもらったサインです。

また、2003年9月分の「おやすみ前の絵本」を転載し終わりました。よかったら2003年9月バックナンバーなどからご覧ください。

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2006年10月 3日 (火)

笑える絵本3 『しゃっくりがいこつ』

久々に笑える絵本を紹介します。第3弾は、がいこつがしゃっくりを止めるのに四苦八苦するお話です。

しゃっくりがいこつ Book しゃっくりがいこつ

著者:S.D. シンドラー,マージェリー カイラー
販売元:セーラー出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

この表紙の絵を見ただけで笑えてきませんか? 2年ほど前、絵本系雑誌の(『クーヨン』だったかな??)新刊案内で、この表紙を見た長男が、この絵本を読んでみたいといって、図書館にリクエストした絵本なんです。長男にも次男にも笑いのツボがはまったようで、大笑いしながら読んでいましたっけ・・・。

先日書店で、長男(すでに中学生)がこの絵本を嬉しそうに手にとって読んでいたので、この絵本のことを思い出しました。わたしもいっしょに私も立ち読みしておけばよかったです^_^; 残念ながらずいぶん前に読んだっきりで詳しくご紹介することができないので、内容はbk1 本よみうり堂 絵本ナビ などでご覧になってください。この絵本に魅せられた方のレビュー記事がいろいろ読め、その人気ぶりがわかるかと思います。 

また、昨年聴いた赤木かん子氏の講演会でも、クラスでの読み聞かせで小学1、2年生には間違いなくウケル絵本として紹介されていました~。(クラスによっては6年生でも大丈夫とのこと。)

絵本の紹介記事なのに、絵本の内容を自分ではほとんど書いてなくていい加減ではありますが、忘れないうちにと思いまして^_^; それに、絵本はどんなに詳しい紹介記事を読んでも、自分でその本そのものを読まなければ意味がありません。面白いか面白くないかは読んだ人が決めるもの。このブログが皆さんが絵本を読むきっかけになればよいなと思って書いていますので、この絵本に興味を持たれた方はぜひ書店や図書館などで探してみてくださいね。

特に、小学校などで読み聞かせをされている方、日頃からアンテナ張って(子供に人気のある)いろんな絵本を読んでおくことをお勧めします。・・・ってこういうブログを読みに来られている方には必要がないことだったかな^_^;

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2006年8月26日 (土)

読書感想文の書き方&疑問

ネッ友さんに読書感想文の書き方について尋ねられたので、長男が参考にしていたサイト、こうすれば書ける読書感想文 を紹介します。塾の先生が中学生向けに書かれたものですが、書き方の手順などなかなか参考になります。浦島太郎の話でもこんなふうに読書感想文が書けるという実践編付きです。感想文は生活作文である」だそうで、本を読み自分の生活を振り返って書かれた感想文が学校の先生に気に入られる感想文となるようです。

キッズ・ニフティにも読書感想文・夏休み大作戦というページがあります。ご参考に。

ところで、うちの息子は二人とも本を読むは大好きなのですが、感想文となると苦手です。だいたい大人だって、読んだ本の感想を原稿用紙3、4枚分書けといわれたら、なかなか書けるものではないと思います。なのに、学校の先生が読むことを前提として感想文を書かないといけないというのは、読書が苦手な子供なら、ますます読書嫌いにさせているようなものだと思えてなりません。そもそもあの課題図書とやら、どういう基準で選定されているのでしょうか、いつも疑問に思います。この時期、ろくに子どもの本を置いてない本屋でも平積みにされています。やっぱり売れるのでしょうね。各社一冊ずつというのも疑問だし、子どもの本に日頃から力を入れている出版社の本はなかったりして。こういう出版社は課題図書にされることを拒否しているのかな?と思う・・・のですが、どうなのでしょう??

以前、児童文学者・斉藤惇夫氏の講演会で、子供を本嫌いにしないために親が読書感想文を代筆してでも子供を守らないといけないといわれていた(ご自身もお母さんが代わりに書いてくださっていたのだそうです)のですが、そういう「守り方」もあるんだ!と、その時感心しました・・・。子供が書くような感想文ってなかなか大人が書くのも大変ですけど、学校で先生が気に入った感想文には、思いっきり先生の手が加わって、地域の感想文コンクールに提出されるようなので、誰の感想文だかよくわからなくなってしまうところもあるようです・・・。なんなんでしょうね? 「読書感想文」って・・・。

とにかく、宿題で読書感想文を提出しないといけない場合、苦手な子は適当に書いて乗り切って、本嫌いにならないでほしいと思うしだいです・・・。

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2006年5月 3日 (水)

『ぞうくんのあめふりさんぽ』 作者サインも!

今日は前回ご紹介した『ぞうくんのさんぽ』のシリーズ第2弾のご紹介です。36年ぶりにこどものとも2004年4月号として散歩に出かけたぞうくんたちですが、5月20日に「こどものとも傑作集」として発行されるようです。2年前に「こどものとも」を買いそびれた方も、ようやくぞうくんたちに再会できますね(^^)

ぞうくんのあめふりさんぽ こどものとも傑作集

なかのひろたか 作・絵

税込価格 : \840 (本体 : \800)
出版 : 福音館書店
サイズ : B5変形 / 31p
ISBN : 4-8340-2207-2
発行年月 : 2006.5

画像は福音館書店のサイトでご覧になれます。

今日は雨降り。それでも、ぞうくんはご機嫌で散歩に出かけます。かばくんに出会い、池の中で散歩することに。池がどんどん深くなっていき泳げないぞうくんは、かばくんの背中に乗って散歩は続きます。やがて、わにくんに出会い、かめくんにも出会い・・・・。

『ぞうくんのさんぽ』と同じ様に、でもちょっと違って話が展開していきます。お話会で読んだ時、『ぞうくんのさんぽ』をよく知っている子も、知らない子も楽しいラストにニッコリでした。

作者なかのさんは、『ぞうくんのさんぽ』を描いたあとに、今度はぞうくんたちの乗る順番を逆にしたら面白いだろうと思ったそうですが、そのときはそれ以上進展せず。ある時ふと、ぞう、かば、わに、かめが水の中を泳ぐ生き物だと気づいて、『ぞうくんのあめふりさんぽ』が完成したそうです。

36年ぶりにシリーズの続きを描くということで、『ぞうくんのさんぽ』の雰囲気を再現するためご自身の原画を保管されている美術館に見に行ったりされたと聞いたように思います。(このあたりのこと、手元に資料がなく、講演で聞いたか何かで読んだかなのですが、記憶違いだったらごめんなさい。)『ぞうくんのさんぽ』で、文字を担当されたお兄さんが亡くなってしまっていたので、なかのさんがお兄さんの文字に似せて書かれたそうです。ご努力の甲斐あって、ふたつの作品に36年の歳月が流れているとは思えないです。

2002年にめったに講演会をされないなかのさんの講演を聴きに行ったのですが、2年後『ぞうくんのあめふりさんぽ』の原画展とともに、また講演を聞くチャンスに恵まれました。原画は細かい点々や線の美しさ、色の塗り方などに感動しました。お話の内容は前回と共通する内容が多かったと思うのですが、講演後自分でまとめておかなかったので、今となってはかなりあやふやで、ここには書けません(^^ゞ

Nakano0411s その代わりといってはなんですが、なかのさんのサインをご披露します。右下のかばは02年に『ぞうくんのさんぽ』にサインしていただいたもの。その時話しかけたせいか、かばの足の下の線が一本足りないままだったので、04年に描き足していただきました。わには04年に新しく購入した『ぞうくんのさんぽ』に描いていただいたもの、ぞうはこどものとも『ぞうくんのあめふりさんぽ』に描いていただきました。あと、かめが揃えば完璧ですよね(笑)。かめくんを描いていただく日は来るでしょうか???

*5月1日の記事『ぞうくんのさんぽ』に追記を加えました。ご覧になってください。

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2006年5月 1日 (月)

『ぞうくんのさんぽ』

風薫る5月になりました。今日はちょっと暑いほどでしたが、5月は散歩によい季節ですね。さんぽの絵本といえば、やっぱりコレでしょう(^^) 

ぞうくんのさんぽ Book ぞうくんのさんぽ

著者:なかの ひろたか,なかの まさたか
販売元:福音館書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

きょうはいいてんき。ぞうくんはごきげん。どれどれさんぽにでかけよう。」と、ぞう君が出かけるとかばくんに出会います。ぞうくんに散歩に誘われたかばくんは、背中に乗せてくれるなら行ってもいいと応じます。ぞうくんはかばくんを背中に乗せて歩き始めると、今度はわにくんに出会います。さらにかばくんの上にわにくんが乗って(表紙の絵のように)、散歩が続きます。次に出会ったのが、かめくん。かめくんも乗せてほしいといいます。かめくんを乗せて、再びぞうくんが歩き始めると・・・・・。

1968年に「こどものとも」として発行され、こどものとも傑作集として出版されたのが1977年。手元にある2004年発行のものでなんと、第80刷です。

デフォルメされた愛嬌のある、ぞうくん、かばくん、わにくん、かめくんの絵と子どもが大好きな繰り返しのある話に、楽しいラスト。うちの息子たちも小さい時大好きな絵本でしたが、幼稚園などの読み聞かせでも大人気の絵本でした。ぞうくんたちの目がいいんですよね。小さなまん丸の目ですが、実に表情豊か。「目は口ほどにものを言い」というように、目を見ていると、ぞうくん、かばくん、わにくん、かめくん、それぞれのの気持ちが伝わってきます。文字が活字でなく、作者なかのひろたかさんの実兄なかのまさたかさんのレタリングされた手書き文字というのも、この絵本に温かみを出していると思います。

2002年の秋、なかのひろたかさんの講演会を聴く機会がありました。(『ぞうくんのさんぽ』の第二作目『ぞうくんのあめふりさんぽ』が出てからは、原画展とともにあちこちで講演されるようになったようですが、その当時めったに講演会をされることはなく、約40年の絵本作家生活で4回目だということでした。)デビュー作は19歳のとき福音館書店に持ち込んだ『ちょうちんあんこう』で自分ではとても気に入っている作品(絶版)だけど、ロングセラー『ぞうくんのさんぽ』は2作目だそうです。

「絵本を作る鉄則は、最初に一つうそをつけ、二つ目はつくなということ。二つ以上うウソをつくと話が何でもありとなってしまい、話が面白くなくなる。(魔法使いを登場させるとなんでもありで作者としては簡単だけれど。)最初に一つウソをつき、そのウソの中で絵本の話を考えているときが一番楽しい。」というようなことを話されていました。この『ぞうくんのさんぽ』で言えば、ウソはぞうくんの上にかばくんが最初に乗るということでしょうか。こういう視点から絵本を読んでみるのもまた面白いですね。

この春、こどものとも4月号してシリーズ3作目『ぞうくんのおおかぜさんぽ』も出版されました。このシリーズ2作目・3作目についてもまた書きたいと思います。

ところで、なかのさんのデビュー作『ちょうちんあんこう』、読んでみたいと思いませんか? たこのおじさんからお月様というかくれんぼの上手なおじさんがいると聞いたちょうちんあんこうが月に会いに行くお話しだそうです。復刊ドットコムで投票が100票になったら、出版社と復刊の交渉が始まります。ただいまわずかに13票。よかったら、ご協力ください。 

追記:こどものとも50周年記念ブログに、なかのひろたかさんのインタビュー記事”『ぞうくんのさんぽ』が生まれた日”を見つけました。リンク張っておきます。

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2005年11月 8日 (火)

赤木かん子氏講演会報告

10月に聴いた、子どもの本のガイドブックなどの著書が多く「本の探偵」としても活躍されている赤木かん子氏の講演会の内容を読み聞かせ仲間などにも共有してもらいたくて、わたしなりにまとめてみたものをブログにも載せておきます。聞き逃したところ、正確でないところもあると思いますが、ご容赦ください。皆様の参考になれば幸いです。

演題:                                   
 「ねえ、この本読んで!」
~誰のため?子どものため!子どもたちを取り巻く読書環境を考える~

  
・ 聴衆は40~50歳代・読み聞かせボランティア中心
学校の教室での読み聞かせの問題点は、子どもがその場から逃げることができないこと (聞き手が逃げない、読み手を拒否されないので読み手としてはとても楽)

読み聞かせをする大人の立場 (6つに分かれる)
1. プロ:図書館員、母子寮などの職員、役者
2. セミプロ:1と3の間、例えば、おはなし会などで不特定多数の子どもに読む
3. アマチュア:自分との信頼関係のある子どものみに読む
★ 1~3それぞれに、「うまい」「へた」がある
自分は今どこに入っているか? 将来どこに入りたいのか? 自覚すること!
うまいセミプロになるには、ボイス・トレーニングや体作りも必要
☆一番後ろの子の頭を飛びこすように声を届かす☆

子どもの本は子どものもの。面白い本かどうかは子どもが決める
・ 自分の好きな本を読み聞かせに持って行ってはダメ。(自分の好きな本を子供にも好きになってほしいと思うのは、自分に構ってほしいという気持ちの表れ)
・ 子どもに本を読むのは、その子を幸福にするため。
・ 本は子どもを幸福にする手段の一つに過ぎない。(やり方を間違えると、本を読んで子供を傷つけることもありえる。大人と子どもは対等でない。)
・ 大人がほめられること、見返りを求めるな!
・ 自分の声をテープに録り聞いてみる。 キャラクタータイプorナレーションタイプ
(声の質にあった本を選ばないと別の話になってしまう。)

かん子流おはなし会
 教室に本を並べて子どもに選ばせる。選ばれた本の担当の人が読む。
 どういうハウツーを使えばよいか。「おはなしのじゅうたん」などのツールの活用

ブック・セレクション
・ 相手が読んで面白い本を探して薦める。(自分が好きな本を相手に薦めるものではない)
・ 数冊選んで相手に薦める。選択権は最後は相手に返す。1冊に決めてしまうことは支配。
・ 力のある(選書がよい)学校図書館、公共図書館を作っておく。

90年代―時代の大きな変化
・バブル崩壊、Windows95・ケイタイの登場
・80年代 コミック中心 → 90年代 新しい活字文化の登場 (森絵都93年デビュー)
                
本のデザイン
・ 巷の活字のデザイン、書体、本の装丁など90年代を境に大きく変わり、
それ以前の本はほぼ全滅。
・ 新装版=字が大きいこと を示している

古典化
かつての名作もいまや現代古典 (古典は教養がないと読めない)
 例えば『くまの子ウーフ』『ぼくは王さま』『大どろぼうホッツェンプロッツ』
 『ズッコケ・・・』シリーズ 角野栄子 アーノルド・ローベル など
    ☆『くまの子ウーフ』は紙芝居へ
・ 外国の本は翻訳しなおせば使えるかも
・ 絵本も古典化している
・ 新しい描き手の登場。新しい作家の描いた新しい作品を知らないと子供に失礼

本には、リアル系と空想系がある
1.リアル系 が好きな子は本当にあった話の本しか興味を示さない(多数派)
2.空想系 
『ズッコケ』『少年探偵団』:心理描写・情緒がない、リアル系の子が読めるぎりぎりの空想の本
 
  
[参考資料]

1.

ウエズレーの国 Book ウエズレーの国

著者:ポール・フライシュマン
販売元:あすなろ書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2.

ストライプ たいへん!しまもようになっちゃった  /デヴィッド・シャノン/文と絵 清水奈緒子/訳 [本] ストライプ たいへん!しまもようになっちゃった /デヴィッド・シャノン/文と絵 清水奈緒子/訳 [本]
販売元:セブンアンドワイ ヤフー店
セブンアンドワイ ヤフー店で詳細を確認する

3.

ぼく、ムシになっちゃった (世界の絵本コレクション) Book ぼく、ムシになっちゃった (世界の絵本コレクション)

著者:ローレンス デイヴィッド
販売元:小峰書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

1~3:「3種の神器」的絵本 どの学年でも受ける 
     それだけ大人は子どものことを見ていないと子どもが感じているということ

4.

ダンゴムシみつけたよ (ふしぎいっぱい写真絵本) Book ダンゴムシみつけたよ (ふしぎいっぱい写真絵本)

著者:皆越 ようせい
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

5.

ミミズのふしぎ (ふしぎいっぱい写真絵本 (3)) Book ミミズのふしぎ (ふしぎいっぱい写真絵本 (3))

著者:皆越 ようせい
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

4~5:低学年は変温動物が大好き。見せただけで大喜び。ビッグブックを企画

11.

しゃっくりがいこつ Book しゃっくりがいこつ

著者:マージェリー カイラー
販売元:セーラー出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  11 :1、2年生に間違いなく受ける。クラスによっては6年生も可

17.

たまごにいちゃん (ひまわりえほんシリーズ) Book たまごにいちゃん (ひまわりえほんシリーズ)

著者:あきやま ただし
販売元:鈴木出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  17:男の子の節目(小6、中3など)に読むとよい 

 17~20:テクニックなしで読める本、見ているだけで子供が幸せになれる本をビッグブック(3~4年生まで向き)化している。

18.

ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ) Book ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ)

著者:たむら しげる
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

19.

ふゆのよるのおくりもの (えほんとなかよし―ティモシーとサラのえほん) Book ふゆのよるのおくりもの (えほんとなかよし―ティモシーとサラのえほん)

著者:芭蕉 みどり
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

20.

はじめてのぼうけん〈1〉ぴょーん (はじめてのぼうけん (1)) Book はじめてのぼうけん〈1〉ぴょーん (はじめてのぼうけん (1))

著者:まつおか たつひで
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

  20:7ヶ月の子どもから大喜び。子どもが一緒に飛び跳ねるので座らせておくこと

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2005年8月23日 (火)

椎名誠氏講演会

今日は、県の読書推進フォーラムの椎名誠さんの講演会を聴きに行ってきた。

つい10日ほど前まで北極海一角鯨を追っていたそう。
世界各地の辺境を冒険旅行をされているので、その数々の稀な体験のお話も面白かった(価値観は暫定的、局地的なもの!)が、今日の演題は「本の力、本の夢」。いったいつ本の話になるのだろうと思っていたら、巧みに本の話に入り、時間もぴったり終わった。さすが~。
聴きにいってよかった!

<講演のメモ>
椎名さんの冒険好きの原点は小学校の頃読んだ 『さまよえる湖』という本を子供向けに書いたもの。
(同じ本は今は売られてないが、参考までに。)

さまよえる湖 (中公文庫BIBLIO) Book さまよえる湖 (中公文庫BIBLIO)

著者:スヴェン ヘディン
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


同じ頃読んだ『十五少年漂流記』

十五少年漂流記 (子どものための世界文学の森) Book 十五少年漂流記 (子どものための世界文学の森)

著者:ジュール ベルヌ
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

のモデルとなった島、ニュージーランドから800キロほど離れたチャタム島にも、行って来た。
ベルヌに出会っていなかったら、SFは好きにならなかっただろう。
本が与えてくれるきっかけは無尽蔵

最近よく読む本は自然科学系の本や哲学的な本。
おすすめの本として、 『かくれた次元』

かくれた次元 Book かくれた次元

著者:エドワード・ホール
販売元:みすず書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こういう本を読むと、ものを咀嚼する力がつく。

どの講演会(小学生向けでも)でも、環境問題を身近な問題として考えるのに適しているので、必ず紹介しているのが、『地球がもし100cmの球だったら』。

地球がもし100cmの球だったら Book 地球がもし100cmの球だったら

著者:永井 智哉
販売元:世界文化社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

地球に起きているさまざまな問題を考えるのに適している。
中でも今深刻なのは水の問題
地球全体の水は660ccで、淡水は17ccで(凍っているのもあるので)飲める水はわずか5cc。

☆ちなみに椎名誠氏は、かなりの絵本好きでいらっしゃいます。お子さんが小さいときには読み聞かせをたっぷりなさったようです。2006年に放送されたNHK ETV特集 「椎名誠の絵本を旅する」に付いて以前に記事を書いています。番組の内容を書いた記事へもさらにリンクしていますので、よかったらご覧ください

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