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2007年6月23日 (土)

『平和の種をまく』

最近読んだ写真絵本を紹介します。大人にも子供にも読んで考えていただきたい絵本です。今年度の小学校高学年の課題図書ともなっています。

平和の種をまく―ボスニアの少女エミナ Book 平和の種をまく―ボスニアの少女エミナ

著者:大塚 敦子
販売元:岩崎書店
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戦後10年余り経ったボスニアでは、一度は敵として殺し合った民族同士が、コミュニティ・ガーデンという緑の農園で再び心を通わせる試みが続いています。この絵本の主人公エミナは農園に通う11歳の女の子です。戦争の最中に生まれました。エミナが周りの大人に聞いてわかったのは、普通の人は誰も戦争なんか始めたくなかったのに、戦争になってしまったということ。農園でエミナは敵だった民族の女の子ナダと大の仲良しになります。ナダたちともう2度と戦争をしないためには、どうしたらよいのか、エミナは考えるのです・・・。

1992年から3年半も続いたボスニアでの戦争は、遠い国の、民族間の争いから起きた戦争だと思っていましたが、普通の人は誰も戦争なんか始めたくなかったのに、気がついたら、始まっていた・・・ということです。旧ユーゴ連邦では第二次大戦後人々は50年もの間平和に暮らしていたのだし、戦争の最中だって民族を超えて助け合った人たちが少なからずいたことだって記録されているのだそうです。

著者が「おわりに」で書かれているように戦争というのは、誰かが仕掛け、敵意を煽らなければ、始まらないということ。逆にいうと仕掛ける人がいて煽られてしまうと、どの国でも起きてしまうということ。今の日本も人事ではないように感じられます。

ちょうど今日は「沖縄慰霊の日」。あのような悲惨な戦争が起きることのないよう、わたしたち一人一人に何ができるのか、考えていかなければ・・・と思います。

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コメント

戦争なんてなくなればいいんですけどね・・・
なかなかなくならないですもんね。
私にできること、少しずつでもやっていけたらなと思います。
もう少し娘達が大きくなったら、一緒に考えていきたいなとも思います。

投稿: 杏&文’sママ | 2007年6月24日 (日) 22時12分

杏&文’sママさん、こんばんは。
世の中の動きに不安を感じるこの頃です。
子供さんたちがもう少し大きくなってからでは間に合わないこともあるかも・・・なんて脅すわけじゃないけど、
この夏の選挙もしっかり考えて投票しないといけないなあと思っています。

投稿: めーべる | 2007年6月24日 (日) 23時44分

いろいろな絵本の紹介、楽しませてもらってます~
私は読み聞かせは下の息子が小学生のころ、やってましたが年に数回読むだけの活動でしたが、関西弁の絵本を選んだことも何度かありますが、ここは愛知県、関西弁で読んでも、こどもたちはしらー・・・
ちょっとめげました(笑)
地獄のそうべいは大型布しばいで、いまも
人形劇で使ってます・・・読み手も楽しめますね~

投稿: MIKA | 2007年6月28日 (木) 15時25分

MIKAさん、こんにちは。
わあ、このブログを読んで下さっていたのですね。嬉しいです!
『じごくのそうべえ』の大型布芝居ですか。面白そうですねえ。子供たちは大喜びでしょうね。
関西弁は関西人以外が読むのはやっぱり難しいですよね。
『ぼちぼちいこか』は静岡の子供にも大人気でした。
また機会がありましたら、読んでみてくださいね。

投稿: めーべる | 2007年6月29日 (金) 14時43分

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» 平和の種をまく お勧めの課題図書 [葵のネタバレ書評 ]
評価 ☆☆☆ 大塚敦子 岩崎書店 コミュニティ・ガーデンが分かる度 ☆☆☆☆☆ 2007年の青少年読書感想文全国コンクール の5・6年生の課題図書です。 小学5、6年生向けですが、 これだけの薄さながらも 中身は重いですね。 ボスニアの戦乱の最中に、 生まれた少女エミナが コミュニティ・ガーデンという 市民農園のような畑を通じて、 交流を深めていく過程が紹介されています。 ◆「平和の種をまく」の感想 ボスニアを舞台にした本は昨年の課題図書... [続きを読む]

受信: 2007年6月26日 (火) 21時58分

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