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2006年12月12日 (火)

『アンナの赤いオーバー』

タイトルだけではわかりませんが、これもクリスマスに関わるお話です。

Book アンナの赤いオーバー

著者:ハリエット ジィーフェルト,アニタ ローベル
販売元:評論社
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  表紙の画像は絵本ナビでご覧になれます。

  (この絵本は1991年の小学低学年向け課題図書に選ばれています。)

実話に基づくお話です。ちょっと地味な印象の絵本ですが、読めば読むほど好きになるような絵本です。第二次世界大戦が終わったばかりの、ものもなければ、お金もなかった頃のお話です。街にもまだ戦争の影が色濃く残っています。

アンナに戦争が「終わったら買ってあげるね」と約束したオーバーを手に入れるために、お母さんは知恵を絞り、且つ大切なものを手放します。羊毛を手に入れるのに春まで何ヶ月も待ち、さらに夏まで待って、糸つむぎのおばあさんに毛糸につむいでもらい、毛糸を染めるためにお母さんとアンナで苔桃を摘みます。赤く染めた毛糸をはたやさんで布地に織ってもらい・・・・と、たくさんの人の手と足掛け2年をかけ、アンナの赤い素敵なオーバーが出来上がりました。アンナとお母さんは、クリスマスイブに、アンナのオーバーを作るのに手を貸してくれた人みんなを招待したのです・・・。

長い間待ち続け、作り手の思いがこもった素敵な赤いオーバーを着ているアンナの誇らしげで、少し成長した姿が裏の見返しに描かれています。

クリスマスプレゼントをもらって当たり前と思っている今の子供たちに、時にはこんな絵本を読んでみるのもいいのではないでしょうか。

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コメント

そうですね。
貰って当たり前と思ってますもんね。
でも手軽に買ったプレゼントより、たくさん気持ちが詰まったいいプレゼントですね!

投稿: 杏&文’sママ | 2006年12月13日 (水) 01時37分

杏&文’sママさん、こんにちは。
時代が違うので仕方ない面もありますが、
こうやって作ってくれた人の見えるものを着ることができるって言うのも幸せなことですね。
アンナが喜んでいるのを見ると、材料を提供した人、作った人も喜びを感じるでしょうし。
今は物が簡単に手に入るだけに、ものがあっても幸せにはなれないような・・・。
いろんなことを考えられる結構深い絵本のように思います。

投稿: めーべる | 2006年12月13日 (水) 16時30分

めーべるさん、こんにちは。
私も読みましたよ。
私は絵本のレビューを情報紙に書いているのですが
「夏の終わりに」というテーマでブックレビューを書いたときの1冊がこれでした。
夏の終わりにコケモモの実で毛糸を赤くそめますよね。この場面からテーマをいただいたわけです。
このごろは100円ショップとか激安店とかで何でも安く手に入るけど、愛着もわかない。
アンナみたいに、いろんなヒトの手に渡り、愛情をいっぱい受けてきたものだったら、すり切れたって「つぎ」をあてて着るでしょうね。
私に、そういうイイモノあったかなぁ。
ちょっと考えちゃいました。

投稿: harry | 2006年12月13日 (水) 17時27分

harryさん、こんばんは。
冬の絵本だと思い込んでいました^_^;が、たしかに苔桃を摘んで毛糸を染めるところも、インパクトありますね!
アンナの赤いオーバーほどではないですが、中学生の頃、祖母が毛糸で編んでくれたカーディガンやベストなどは、着れなくなってからも取ってあります。わたしの希望を聞きながら編んでくれたというのが、嬉しかったです。ちょっと思い出しちゃいました(^^)

投稿: めーべる | 2006年12月13日 (水) 23時47分

今シーズンはじめてこの本を読んでいます。
お洋服ができていく過程を知る事もできるけれど、戦争でもののない時代だからこそ、お母さんが娘に心を使ってプレゼントをする様子がとても印象深いですよね。長く読みたい1冊ですね。

投稿: まつりか | 2006年12月14日 (木) 00時18分

まつりかさん、こんばんは。
最近ではあまり宣伝されることのない絵本のようですが、ホント永く読み継がれるといいなと思います。
そのためにも、またいつか、まつりかさんのブログでもぜひ取り上げてくださいね。

投稿: めーべる | 2006年12月14日 (木) 00時29分

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